熟練のこだわりNC旋盤加工で、真鍮やステンレス製の建築金物 家具金物 楽器関連部品 工業用部品などを製造する職人がアンティークでシャビーに興味を持ったら。
大阪府にて建築金物 家具金物 楽器関連部品 工業用部品 等を製造。
こだわりのNC旋盤加工 有限会社 新紀工業
大阪府八尾市南久宝寺2-6-1-1
TEL. 072-992-8653
FAX. 072-992-8673
営業時間 AM9:00 ~ PM18:00
家具金物 DIY編。アンティークでシャビーに?
私事ですが、最近うちの嫁さんが、なにやら頻繁に家の家具を弄っておりまして。
いわゆる「DIY女子」? に興味を持たれたようで・・勝手に家具の色をペンキで塗り替えたり。
そういうのを、「DIY家具」とか「DIY金物?」とか呼ぶらしく。
要するに「自分で作る」ということなのだろうか?
DIYという言葉をきちんと書くと「Do It Yourself」になるそうです。
「自分で材料などを用意して製作する、修理する、修正する(リノベーション)」という意味なんだそうで。
DIYと聞くと、それこそ家具をいじったり、お部屋の壁を塗ったり、ガーデニングのプランターを作ったりとかが思い浮かびそうですが、自分で自転車を修理するのもDIY。壊れたおもちゃを自分で修理するのもDIY。のようです。
ということは、
自分で家具などを思ったイメージにリノベーションするのが「DIY家具」。
そして、それに使用される金物や金具をリノベーションしたものが、「DIY金物」。
それらをする女性のことを、「DIY女子」と呼ぶのですね。なるほど。
そんなある日、嫁さんが私に向かって言うのです。
嫁「ねぇ?そういえばあんた、会社で金属部品を作ってるでしょ? 私、レトロでシャビーな感じの取っ手がほしいねん。あとツマミも。」
「あっ、ナチュラルシャビーでもよいよなー。会社で作ってきて?」
私「・・・・日本語でお願いします。」
「アンティーク?」「レトロ?」「シャビー?」「ナチュラルシャビー?」
お。おう。「レトロ」までは辛うじてわかるわい。。
「シャビー」・・・・・・古めかしい。ボロそうな。みずぼらしい。
「レトロ」・・・・・・・本当に古い。
「アンティーク」・・・・かなり古いものだけど、きちんと手入れされている。
「ナチュラルシャビー、フレンチシャビー」・・・・ナチュラルでフレンチな感じなのです、きっと。今この新紀工業のページを読んでくださっている、素敵な感性をお持ちのあなたなら、もちろん説明なんかいりませんね?
とりあえず、すべてを要約すると、なにやら、昔風の?使い古した風の?家具をお部屋に揃えるのが、いまどきDIY女子の「おしゃれなお部屋~」なんだそうな。
そして、嫁さんが読んでいた「DIY家具の雑誌」を借り、取っ手やツマミなどの写真を見て、
私「あ~、こういう黒いのか、黒錆風にしたいの?」
(ぱっと見た感じ、メッキの仙徳か銀古美あたりで、途中の1工程を飛ばしたらこうなるな、いやでもわざわざこのためだけに私に命令するとは・・。)
と思っていたら、
嫁「いや、違う。売ってるのは真っ黒のばっかりだから、違う風にしてほしい。真鍮を何十年も使い込んだような感じ。特急でよろしく。家具職人やろ。」
私「違う・・勝手に人を家具職人にするな。。何十年も使い込んだ感じって、どらえもんじゃあるまいし・・。」
そもそも、普段の仕事では「きれいにっ!」が合言葉なのに、わざわざ使い古したように加工しろってか・・・ブツブツ。。
と文句をいいながら、会社で空いた時間に、思いついたことをいくつか試してみた結果。
DIYで作りました。アンティークでシャビーなツマミ(撮)
左が真鍮の生地の状態のツマミ。機械加工で形だけをつくるとこんな感じです。そして、右側が私が古そうに加工してみたツマミ。
これでいいのかな・・・?
レトロ感はあるけど、シャビーまではいかない・・?
と思って、調子に乗って更に加工すると、
えっ、やりすぎ?いい感じでしょ?
使い古した雰囲気が漂っているでしょ?
シャビーっぽいんじゃないでしょうか?
DIY女子な嫁さん曰く、このぐらいのヤレ感(経年劣化感)がいいらしい。
「雨の日も風の日も何十年も僕ツマミしてました。」的な。
更に、いろんな家具金物で試してみたところ・・。
DIYで作りました。 アンティークでシャビーなフック
こちらは真鍮のフック。ハンガーをかけたり、うちの嫁はアクセサリーをひっかけたり。
なかなかアンティークな感じがしますね~。といいますか、新品の真鍮生地を加工しているからか、意外と汚い感じはしないものですね。
DIYで作りました。アンティークでシャビーな取手、ハンドル。
いくつか加工していると、だんだんとハマっていき。。
普段、仕事で旋盤等を使ってものづくりしている時は、「きれいに」ばかり考えているけれど、これはこれで、よいかも。と思ったり。
最後の青い取っ手は、プロならではの裏ワザ加工しています。裏ワザを使っても、この風合いを出すのは難しかったです。
いかがしょう?建築や、インテリアデザイナーさんのようなプロから見ると、やっぱり違うのかな。
見た目が古そうなだけで金属自体は新しいですので、取付けネジ穴云々や強度はかわらないです。
別に弊社で量産しているわけではなく、趣味の範囲で制作してみたものですが、もし興味を持たれた方がおられましたら、お問合せください。